• 「つなぐ家、つなぐ人。」グッドデザイン賞スペシャルページ

    「茨城町の古民家」築一二〇年の古民家、住み継がれた思いを壊さぬよう、丁寧に再生しました。 GOOD DESIGN AWARD 2013
  • GOOD DESIGN AWARD

    つなぐ家、つなぐ人。

    地域をつなぐ

    この家が建っているのは古い瓦葺の家が並ぶ集落。壊すことがあたりまえの今と違って、昔は住み続けるのがあたりまえでした。農村の景観に溶け込み昔と変わらずたたずむ住まいを目指し、外観デザインはそのまま継承しました。

    地域をつなぐ

    永く住める家は住まい方に合わせて変化する家。柱梁(スケルトン)をそのままに、間仕切りや設備(インフィル)を時代に合わせて更新していく。自由な空間がつくれる構法はまさに先人たちの生み出した知恵です。 

    地域をつなぐ

    木は切っても生きています。だから建物に使う木材はその土地の気候になじんだものが良い。地場産の木を使うことで森を育て、その森は緑のダムとなって、私たちの暮らしや田畑を潤してくれます。

    地域をつなぐ

    親世帯と子世帯の二つの玄関をつなぐ玄関ホール。夏はひんやり、冬はぽかぽか。自然とみんなが集まるくつろぎの場所とする事で、三世代の家族の心をゆったりとつなぎます。

    地域をつなぐ

    木、一本一本のクセを読み適材適所に組んでいく。伝承したいのは高度な木組みから伝わってくる匠の業。現場があるからこそ職人の技が活き、継承していく事が出来るのです。

    地域をつなぐ

    住み継がれてゆくには「愛着」というソフトが必要です。土間ホールには記憶の象徴として「大黒柱」「火(暖炉)」を配置し、生活していく中で自然と家に対する愛着が生まれ、親→子→孫へとスムーズに住み継いでもらえるよう配慮しました。

  • GOOD DESIGN AWARD

    デザインの視点

    身体的視点
    1.寒さの解消:深夜電力を利用した水蓄熱型床暖房の敷設、ペアガラスのアルミサッシの使用により快適な温熱環境を実現した。
    2.暗い生活空間の解消:南側土間ホールへの大きなFIX窓の設置、キッチン上部へのガラス瓦のトップライト設置により明るい室内となるよう配慮した。
    3.分断された動線の解消:高い段差にステップを設置することで移動を楽にし、分散した水廻りを一直線に並べ直す事で単純でわかりやすい家事動線を実現した。
    産業的視点
    1.スクラップアンドビルドではなく、古民家の既存の柱梁(スケルトン)を活用し、間仕切りや設備(インフィル)を更新する事で環境負担を減らし持続可能な住まいのあり方を実現した。
    2.地元の木材の使用、地場工務店との協働により、昔の家造りでは当たり前に行われていた「地産地消」を継承できるようにした。
    生活的視点
    1.工事現場を地元の職人さん、学生に見てもらう事で、高い木造の技術、見えないところまで手を抜かない職人の心を直に感じてもらい、少しでも技、知恵の継承に寄与できるよう配慮した。
    2.工事現場を地元の職人さん、学生に見てもらう事で、高い木造の技術、見えないところまで手を抜かない職人の心を直に感じてもらい、少しでも技、知恵の継承に寄与できるよう配慮した。
    社会・地球的視点
    1.親世帯・子世帯の玄関に挟まれた空間を土間リビングとし、各世帯がプライバシーは確保しつつ自然とコミュニケーションが図れるよう計画した。
    2.周りも大屋根の古い家が建つ集落なので、建物の外観はそのまま継承し、周囲の景観を壊さぬよう配慮した。
    3.親世帯、子世帯双方に積極的に打合せに参加し、意見してもらうことで次世代においても愛着を持って住み継がれるよう意図した。
  • GOOD DESIGN AWARD

    ビフォーアフター

    古民家再生前の間取り図 古民家再生後の間取り図
  • GOOD DESIGN AWARD

    パース

    立面パース 土間展開パース
  • 茨城町の古民家「つなぐ家、つなぐ人。」 グッドデザイン賞

    カナザワ建築設計事務所
    〒310-0801 茨城県水戸市桜川1-9-18 AICビル3F
    TEL:029-224-7343/FAX:029-224-7361

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